身長を伸ばす立役者“成長ホルモン”の分泌を促すためにできること

子どもの身長を伸ばすのに重要な役割を担っているのが「成長ホルモン」というのは一般的によく言われることです。その役割についてはこちらを参考にしてください。>>>成長に関わるホルモンの正体

ではその「成長ホルモン」を増やすあるいは正常に分泌させてはたらかせるにはどうしたらよいのでしょうか。 特別なことではなく普段の生活でできる基本的なこと、「睡眠」「食事」「運動」です。この3つでいかに成長ホルモンの分泌しやすい、はたらきやすい環境をつくってあげるかです。

この3つのバランスが大事ですが、今の世の中そんな理想的な生活を送れる人はいませんよね。でもできるだけ理想に近づける、あるいは阻害(リスク)要因を減らしてあげるだけで成長ホルモンの分泌幅を増やすことにつながります。そしてこれらを総合して「ストレスの軽減」に努めることが、成長ホルモンの阻害要因を減らすことになります。

成長ホルモンの分泌要因を理解する

睡眠

成長ホルモンは1日じゅう分泌されていますが、特に夜間の睡眠時にピークをむかえ起床後に徐々に減少していきます。 よく言われるのが、“睡眠のゴールデンタイム”というもので夜の11時~2時くらいまでをいいます。これにはいろいろな解釈の仕方がありますが、目安としては間違いではありません。他にも夜いちばん熟睡している時間に成長ホルモンが出やすいというのも聞かれます。

これらの睡眠について共通することは睡眠ホルモンともいわれる『メラトニン』の役割が重要ということです。睡眠と成長ホルモンの関係からこのメラトニンの働きについて見てみると、メラトニンが正常に分泌されることで成長ホルモンの分泌、はたらきがよくなるということです。

メラトニンは私達の体内時計にも深く関わりをもっていて、朝目覚めて太陽の光を浴びてからおおよそ14時間~16時間後にメラトニンの分泌が多くなります。これが睡眠を誘い、成長ホルモンの分泌を促すことと関係しているのです。 またメラトニンは骨の成熟(身長を止める)を促す性ホルモンを抑制する働きもあるため、十分な睡眠をとることは思春期を遅らせることにもなります。子どもにとって睡眠は体を休ませるだけでなく成長にとって重要なものなのもうなずけますよね。

栄養/食事

食事や栄養は健康な体を維持するだけではなく、子どもの成長や身体の機能をうまくはたらかせるために必要です。身長を伸ばすための栄養だけとればよいということではありません。

成長には体のさまざまな機能が関わっているので、それらのケアもしなくてはいけません。 例えば、上記で理解した成長ホルモンやメラトニンには「たんぱく質」が必要です。またこれらのたんぱく質をうまく機能させるには亜鉛ビタミンBなど他の栄養素が必要になります。骨の伸長にもカルシウムやたんぱく質、ビタミンDなど多くの栄養素が相互に関係して成長を助けています。

「バランスの良い食事」とは栄養素同士がうまく力を出せるエネルギー源、潤滑油になっているということです。

運動/肥満

肥満は健康上よくないというのはわかりますが、子どもの肥満は成長や身長の伸びにも関わってきます。肥満による脂肪細胞は食欲や代謝などの調節を行う“レプチン”というホルモンが分泌されます。このホルモンは食欲をコントロールするだけでなく生殖や性の成熟、いわゆる思春期を開始させるはたらきがあります。

レプチンが多くでるということは思春期を早める可能性が高くなります。思春期が始まるということは、身長の伸びが止まる態勢に入るということです。十分に身長が伸びきっていないうちに思春期を迎えるとその後の身長の伸びはあまり期待できません。 >>>詳しくは、「思春期と身長の関係」へ

適度な運動は、肥満を予防するだけでなく質のよい睡眠をとるために最適です。
成長ホルモンは成長を促すだけでなく、身体の疲労を回復させたり代謝を活発にするはたらきを持っています。運動によって血液のめぐりが良くなると成長ホルモンを体全体にいき渡らせることができるのです。

よく加圧トレーニングや無酸素運動が成長ホルモンをより分泌させる、といわれますが、子どもにはおすすめできません。成長に必要な成長ホルモンを筋肉の修繕や疲労回復に取られてしまうためです。確かに成長ホルモンの分泌は多くなるのはわかっていますが、必要な分が成長にまわらないのは本末転倒です。

またバレーボールやバスケットボールをすると身長が伸びるといわれるのは、骨の軟骨細胞に適度に刺激を与えることで細胞の分裂を活発にするからとのことですが、同じ効果は普段の遊びの中の「跳ねる・ひねる・そらす・曲げる」といった行動でも十分刺激になります。普段、体を使っての遊びが少ない子どもは意識して運動することも大切です。

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