子どもの成長期にアルギニンが注目されるわけ

子どもの成長には、特定の栄養だけが必要なわけではなく、様々な栄養を取り入れることで各栄養素が十分なはたらきをしてくれます。お互いがサポート役になっているわけですね。大抵の栄養は食品から取ることで体内へ取り込めますが、自身の体内でつくりだすことができるものもあります。

それがたんぱく質の「非必須アミノ酸」(たんぱく質はアミノ酸が結合してできたもの。)と呼ばれるものです。子どもの成長に必要なアミノ酸として注目されている「アルギニン」もその1つです。ただし体の中でつくられるといっても、それにはやはり元となる物質が必要になります。

子どもの成長期の相乗効果が期待できる非アミノ酸とその取り方

ここでは非必須アミノ酸11このうち子どもの成長に特に重要な5つを見てみます。

①L-アルギニン

よく子どもの栄養補助食品に取り入れられているアミノ酸です。成長に重要な働きをします。また、身体の余分なアンモニアを除去するのに有用なアミノ酸です。成長期にその合成能力が足りないため小児で必須アミノ酸となっています。アルギニンは、成長ホルモン、インスリンやグルカゴンの分泌促進に関わります。

就寝前の空腹時に摂取するようにすると効果的です。また魚やナッツ類、ニンニクに多く含まれるビタミンB6といっしょに食べると体への吸収がよくなります。

  • 機能:血管機能の正常化、免疫力向上、性機能改善、食欲抑制
  • 多く含まれている食品:豚ロース、鶏むね肉、牛乳、えび、鰹節、しらす干し、大豆、ごま、レーズン、玄米、ナッツ類など
②グリシン

構造が最も単純なアミノ酸です。 眠りを深くする効果があります。また、皮膚のコラーゲンを構成するアミノ酸の33%はグリシンです。体内ではセリンやスレオニンからつくられます。

  • 機能:美肌効果、快眠効果、血中コレステロールの低下
  • 多く含まれている食品:エビやホタテ、イカ、カニ、カジキマグロなどの魚介類など
③L-アスパラギン酸

アスパラガスに多く含まれるアミノ酸で、K(カリウム)、 Mg(マグネシウム)の吸収を高めます。 また、疲労の原因物質である乳酸の分解を促進するので、疲労回復にも効果があります。タンパク質の親水性のかたまり部分などで重要な役割を担っています。人口甘味料アスパルテームの原料でもあります。

  • 機能:利尿作用、老廃物の処理、肝機能の促進・疲労回復
  • 多く含まれている食品:豆類、サトウキビ、アスパラガス、もやし、らっきょう、まぐろ、うなぎ など
④L-グルタミン

筋肉内に豊富に存在するアミノ酸で、筋肉のたんぱく合成に関わっています。また、胃腸粘膜を形作る細胞の合成を促進し、 消化吸収や腸からの病原菌の侵入を防ぐ効果もあります。アスパラギン酸とともにタンパク質の親水性のかたまりの部分で重要な役割を果たしています。

  • 機能:疲労回復、胃腸粘膜の保護作用、筋肉強化、免疫力向上
  • 多く含まれている食品:豚肉、レバー、小麦粉、海藻、大豆、肉、魚、卵、チーズ、トマト、ホウレンソウ 他
⑤L-セリン

リン脂質やグリセリン酸の材料となるアミノ酸です。肌の保湿成分であるグリシンの原料ともなり、 化粧品(クリーム、乳液など)にも使用されます。脳が活性化され、認知症にも効果が期待されます。酵素の重要な部分(活性中心)に存在します。

  • 機能:保湿効果、脳細胞の活性化、記憶力の向上
  • 多く含まれている食品:大豆、高野豆腐、小麦粉、かつお節、いくら、牛乳など

同じたんぱく質で「必須アミノ酸」とよばれる食物からしかとれないものと合わせて、じょうずに食事に取り入れるといいですね。

>>>詳しくは「たんぱく質(=アミノ酸)の取り方」へ

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