子どもの睡眠不足は体重と身長にまで影響するメカニズム

子どもの身長と体重は成長を知る上で重要な手掛かりになります。子どもの肥満の問題は前回、説明した通り“脂肪細胞”から分泌される「レプチン」が大きく関係しています。

 >>> レプチンと身長、体重について詳しく知る

レプチンには食欲を抑制するはたらきのホルモンで、これが食べ過ぎを制御する役割をもっています。このレプチンと拮抗する作用のあるホルモンが「グレリン」です。

睡眠不足が肥満に?!睡眠をあなどってはいけない

グレリンは胃から分泌されるホルモンで、空腹を感じた時に食欲を増進させるはたらきをします。また子どもの成長にとって重要な成長ホルモンの分泌を促す機能も持っています。このグレリンとレプチンが正常にバランスよく機能することで、子どもの成長が促されます。

しかし最近の子どもの傾向として“肥満”が増えていることが指摘されています。肥満は子どもの成長にとっては思春期を早める原因となり、その結果、身長が伸びないということにつながります。そしてこのグレリンが他のホルモンに作用して肥満を引き起こす原因ではないかといわれています。つまり過食の原因を作っている真犯人です。

それは最近の子どもの生活に起因していると考えられています。夜型の子どもが増え、加えて寝不足や不規則な生活により「睡眠時間」が減るとグレリンの分泌量が増え、拮抗作用のあるレプチンの量が減ります。そうなると食欲が増し食事の量が増えます。睡眠不足が食欲を高め、食べ過ぎにより肥満を引き起こしやすくしてしまうのです。

さらにグレリンの量が増えると「オレキシン」という覚醒作用と食欲増進作用のある物質を刺激し、睡眠障害や過食をさらに促進させ悪循環にはまってしまうため子どもの肥満傾向に拍車がかかる原因となってしまうのです。

子どもには規則正しい生活とバランスのよい食事(栄養)が必要というのは理にかなったことですね。

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