認知症の初期症状を見逃すな!認知症の種類と特徴の違い

 

『認知症』と一般にいわれているものでも、その原因や症状から大きく4つの種類で診断されます。

それぞれの初期症状や後の対処法に違いがでてくるので、知っておくとよいでしょう。

 

単なる“もの忘れ”と“認知症”

よく「物忘れ」は認知症の兆候といわれますが、だれでも年をとると物忘れが多くなります。

これは老化現象です。

しかしこの「物忘れ」の症状はもしかしたら認知症の早期発見につなげることができるので、注意が必要です。

物忘れと認知症の違いは、

もの忘れ 認知症

体 験

一部を忘れる (ごはんのメニュー) すべてを忘れる (食事の行為全)
自 覚 ある ない

探し物

自分で見つけようと する 他人のせいにする (被害妄想)
日常生活 支障なし 支障あり
 進 行 きわめてゆっくり 進行する

 

認知症の種類とアルツハイマーの関係

認知症の代名詞がアルツハイマーと考えている方も多いかと思いますが、アルツハイマーは認知症の種類の1つと考えたほうが正確です。

 

①アルツハイマー型認知症

 

患者の中でいちばん割合が多い。全体の半分を占めるとも言われている。発症年齢は70歳前後、女性に多い。発症は穏やかだが、症状は固定的にゆっくり進む。脳の萎縮が見られる。自覚のない記憶障害(もの忘れ)から始まる場合が多く、外に関する注意力が低下し新しく行ったことが記憶できない。症状が進むと妄想・錯乱・徘徊がみられる。特徴として人格が変わることがある。

例:段取りが立てられない、季節感覚がない、人間関係を認識できない

 

②レビー小体型認知症

 

患者の2割程度を占める。アルツハイマー型の次に患者が多いといわれる。発症年齢は70歳前後だが、若年層でも起こる。脳の萎縮はアルツハイマー型に比べて少ない。男性に多く、、症状は不均一な状態で階段状に進む。特徴として物忘れより、初期症状に幻覚・幻視・妄想が見られることが多い。そのため病院でも「うつ病」として診断されることもある。症状が進むと手がふるえる、体がこわばる、動作が遅くなるなどの症状がでる。特徴としてパーキンソン病の症状を伴う。人格は保たれやすい。

例:パーキンソン病、自立神経障害、睡眠障害

 

③脳血管性認知症

 

患者の2割程度を占め、介護原因の脳血管障害と関わりがある。脳血管障害により神経細胞や神経ネットワークの損失が発病の起因となる。発症年齢は50歳前後と比較的若く、男性に多い。発症は急性で、症状は不均一に階段状に進む。脳に梗塞巣がある。初期は手足のしびれ、不均一な記憶障害が見られる(断片的な記憶障害、計算や理解力はある)症状が進むとせん妄や被害妄想がみられる。特徴として記憶障害より運動障害や感情障害が目立つ。

例:歩行・発語障害、やる気のない抑うつ、場にそぐわない感情表現

 

④前頭側頭型認知症

 

前記3つの認知症に次いで多いとされる。発症年齢は40代から50代が多い。発症は急性で進行は早く、発症すれば10年程度で衰弱する。ピック病といわれることもある。ピック病の初期症状は記憶障害はなく認知症とは診断されにくいが、情緒障害・気分障害がみられる。早い段階から社会的な人間関係を維持する能力が低下する。症状が進むと自制が効かなくなり、感情が鈍化してくる。特徴として人格が急変する、振る舞いが粗暴になる、他人の言うことに耳をかさなくなる、盗癖が現れるなど。

 

自己判断は禁物です。懸念がある場合は必ず専門機関を受診することをおすすめします。

 

 

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