要注意!若年性認知症の症状は見逃しやすい

 

一般に認知症は高齢者の問題ととして扱われがちですが、それより前に発症する「若年性認知症」もあります。高齢者ほど多くはありませんが、発症すると高齢者の場合より抱える問題が大きくなりがちです。

また若年性認知症の場合、進行と治療による改善の効果が大きいと言われています。そのためには「早期発見」「早期治療」が重要です。

 

若年性認知症は65歳未満で発症する認知症のことです。厚生労働省の調査によれば、その数は全国でおよそ3万7,800人の患者がいるといわれ人口10万人に対して47.6人と老年期の認知症460万人に比べれば少ないものです。発症年齢は50歳代が多く10万人あたり45歳~64歳で80~150人、44歳以前で5~10人となっています。また性別で見ると男性は10万人あたり57.9人、女性は36.7人で老年期の認知症は女性が多いのに対し、若年性認知症では男性の割合が高くなります。

 

それだけ家庭や社会との問題が家族に影響する可能性が大きくなりがちです。

 

若年性認知症の原因

若年性認知症の原因としては老年期の認知症と変わりませんが、注目すべきはその原因の割合です。

    • 脳血管性認知症 39.8%
    • アルツハイマー病 25.4%
    • 頭部外傷後遺症 7.7%
    • 前頭側頭葉変性症 3.7%
    • アルコール性認知症 3.5%
    • レビー小体型認知症 3.0%

となってます。

 

若年性認知症では「脳血管性認知症」がアルツハイマー病より多いことがわかります。

この脳血管性認知症は脳出血、脳梗塞、くも膜下出血による脳の血管障害が原因で起こるものです。

これらの脳血管障害は糖尿病や高血圧症、脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪が一定基準より高い状態=高脂血症)などの生活習慣病がきっかけとなることが多い疾患です。

アルツハイマー病ではアミロイドβやタウとよばれる異常なたんぱく質が脳内に溜まることにより、情報伝達神経の回路に悪影響を及ぼし、脳細胞が変性したり死滅し脳が委縮することで起こる病気です。

東京大学研究より)

まだ解明されていないことも多いのが実状です。

若年性認知症の症状

脳血管性認知症

脳血管性認知症はその発症原因が脳血管によるもの(後遺症)でありその初期症状も似ています。

意識障害や麻痺、言語障害などの症状が現れることが多いですが、これは急性の脳疾患の症状にすぎません。

その後の症状で認知症が顕著化する可能性があることを理解しておきましょう。脳疾患が完治したと思っても慎重に観察する必要があります。

上記以外にも、意欲低下や自発性の低下、理解や判断などの知的機能の障害、人格の変化(感情失禁=感情のコントロールができない)、夜間の不眠や不穏が現れることもあります。

また脳のダメージを受ける部位によって認知症の症状が違うため、できることとできないことがはっきりしていたり、記憶障害が顕著だが、判断力はあるといったように「まだら認知症」が現れるのも特徴です。

アルツハイマー病

若年性アルツハイマー病の初期症状はうつ病や更年期障害と間違われることもあるので注意が必要です。

仕事がスムーズに進められないなどの「作業効率の低下」、やる気が起こらない「意欲の低下」が見られるためです。

しかし他の認知症にはみられないアルツハイマー病の特徴が症状としてでてきます。

気分の落ち込みを伴わない以下の症状がないかチェックしてみましょう。客観的にまわりの第3者に見てもらうのがよいです。

チェックリスト

  • 物や人の名前が出てこない
  • 置き忘れやしまい忘れが多くなった
  • 簡単な計算の間違いが多くなった
  • 仕事にミスが増えたり、約束を忘れたり、期限までに処理ができなくなった
  • 約束した時間や場所を間違えるようになった
  • 通勤の道のりや通い慣れた道でも迷ってしまうことがある
  • ちょっとしたことで怒りっぽくなった
  • 仕事や家事、趣味などへの意欲がなくなった
  • 季節に合った服装ができなくなった
  • 使い慣れた電話機、コピー機、パソコンなどの操作が困難なことがある
  • ATMや券売機の操作方法がわからなくなった
  • ゴミ出しやレジの順番待ちなど、社会的ルールを守れなくなった
  • 「それさっきも話したよ」と言われることが多くなった

 

これはあくまで目安ですが少しおかしいと思ったら自己判断せず、医療機関にかかることをおすすめします。

 

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